役員岡野さんにインタビューしました

インタビュー 役員:岡野

 

「介護は人に携わる仕事だからこそ、“心”があることが大事です」
仕事において大切なことは仲間がいることだとお話ししてくれた岡野さん。
今回はひまわりで主に人事を担当している岡野さんに、
スタッフのことや介護業界についての思いをお聞きしました。

岡野が見た介護の仕事

介護業界に入ったきっかけ

介護の仕事を始めたのは、PTになろうか保育士になろうかなど漠然としていた高校生の頃、進路指導の先生が「これからは介護の時代だ!」と言ったのがきっかけでした。
その後学校を卒業してから、もう20年以上はこの業界で仕事を続けています。

 

苦労した療育関連の仕事

20年前の当時は「介護福祉士=高齢者向け」と認識されており、障害児支援ができると知らずに働いている人が多かったくらいの時代です。
当時ひまわりでは、障害者向けの仕事が多く、今では9割ほどが障害者向けとなっています。

療育の職員に求められることは、高齢者向けのヘルパー支援で求められることとは全く異なります。
障害児の療育は当時まだ始まったばかりの未知の世界だったので、少ない参考文献や論文を読み漁り、勉強を重ね、現場での業務に生かしていました。
「知識は働きながら覚えていく」というイメージが今あるのはこの時の経験からだと思います。

最初、療育関連の仕事で本当に苦労して、泣くこともあったし辞めたいとも思ったこともありました。
今は自分と同じ理由で苦しむスタッフが増えないように、新入社員向けの研修内容は作り込み、少しでもキャリアアップできるように計画しています。

 

仕事を通して得た技術的な成長と人間的な成長

ひまわりでの業務によって介護の専門的知識や技術、疾病別・障害別支援に対する知識や技術はもちろん、事業運営やビジネスマンとしての業務に対する手法、戦略に関するノウハウや、技術も身につきました。

また技術的な面だけでなく、たくさんの挫折から相手の立場や目線に立って物事を考えられるようになったことで、人間的な成長もできたと思います。
以前に比べて、自分の価値観や考えを押し付けることなく相手のことを考えられるようになったので、自然と自分の周りに人が集まるようになった気がします。

ひまわりについて

ひまわりでの仕事

ひまわりでは訪問介護事業で管理者をしています。利用者さんのご自宅を訪問し、入浴介助や排泄介助といった身体介護や買い物や調理などの家事援助の支援を行います。
また、余暇生活や通院介助などの外出支援も行っています。
現場以外では利用者さんのサービス利用に係る調整や訪問介護員の育成管理を始めとした人事労務管理、その他事業運営業務に携わっています。

 

長く働けるのは“周りに流されない人”

長く続いている職員は、自分がやりたいことがはっきりしていて周りに流されない人が多いように感じます。
目標がはっきりしているから、成長のスピードも早い。芯が通っている人はこの仕事に向いていると思います。

ひまわりのスタッフはレベルが高いと評価をいただくことがありますが、それはスタッフひとりひとりが社内研修を受け、電話対応や利用者さん宅での服の畳み方といった細かい部分まで見られているということを理解しているからだと思います。
スタッフのレベルを維持するのは利用者さんのためだけでなく、スタッフ自身のキャリアを上げることにも繋がります。

 

面接でのこだわり

私は人事として、面接や説明会の場ではひまわりの職場環境を率直に「厳しい」と伝えるようにしています。
あらかじめ全てをお伝えした上で共感してくれる方を大切にしたいからです。
入社前にひまわりを理解してくれると働き始めてからも居心地がよく、周りの環境に影響されて急激にレベルアップするスタッフも多いです。

職場環境は厳しいですが、私自身も会社全体としても、そこで頑張ってくれる仲間は大切にしたいと思っています。
スタッフを守るために法律に従ってサービス残業を減らし、頑張った分が正しく評価され、しっかり給料に反映される体制を整えています。
同業者には「これくらいなら」ということも融通がきかないように見えるかもしれませんが、そこはブレない気持ちで行動しています。

“仕事ができる人”って?


技術的な面はもちろんですが、仕事ができる人とは「相手の立場に立って物事を考え、行動に移すことが出来る人」だと考えています。
利用者さん本人やそのご家族の気持ちに寄り添えるかどうかです。

利用者さんの中には自分の言葉を発せない障害をもち、意思疎通が取りにくい方もいます。
言葉を話せないので相手が今何を求めているかを行動から推測したりしますが、やはり難しいことがあります。
言葉が通じる人であっても分かりにくいことがあるので、今この瞬間相手が何をしてほしいのかをキャッチできる人が向いていると思います。

例えば、ご飯を食べているときにソワソワしている。トイレかな?テレビを見たいのかな?
こんなときにいろいろな考え方の引き出しを持っていないと、利用者さんの求めていることを叶えてあげることができません。
相手を尊重し、こちらがどれだけ意図を汲み取って動けるかがとても大事な仕事です。

 

“仲間がいること”の喜び


どんな形でも、私の人生に関わってくれているひまわりのスタッフには感謝しかありません。
「一緒に走ってくれてありがとう。私はとっても幸せ」と思っています。

目標や目的を一緒に追いかけ、喜びも楽しみも悲しみも悔しさも全て共有できる仲間がいることがひまわりの良いところです。
ひとりでは最善の支援はできませんが、仲間がいればできます。そして仲間がいれば、自分の存在価値を認めあうこともできます。

介護は人に携わる仕事だからこそ、“心”があることが大事です。
大切なスタッフには“想い想われ”の人生を歩んでほしいです。

 

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