代表大野さんにインタビューしました

インタビュー 代表:大野

 

「自分にとってはひまわりが、人生そのものなのかもしれない」
起業を決意したとき、自分よりも会社をとって全力投球することを決めたという代表の大野。
今回は大野社長から、介護業界やひまわりに対する思いをお聞きしました。

大野が介護業界に入るまで

効率アップを追求した前職時代

高校卒業後は早く働きたかったので、すぐに一部上場企業のサービス業に就職しました。
しっかりした会社で、社会人としての挨拶や礼儀といったマナーを体に染みこませるための厳しい研修がありました。
例えば「お客さんから何か言われたらすいませんから始める」といったことです。

当時は仕事が終わったら帰って遊びたい気持ちが強く、自分に与えられた仕事を短時間で終わらせる方法を探していました。
例えば閉店後レジのお金を計算するのに、自分が入るまではそろばんを使って1時間かかっていました。
30年ほど前なので電卓を使えばいいのに、それでもそろばんを使っているような状況でしたが、電卓の使用に変えて時間効率を上げたことによって、仕事後に遊ぶ時間を増やしていました。
皆が30分かける仕事を、自分は20分で終わらせ、与えられた仕事を早く終わらせる。
効率アップの為に、古いやり方に固執することなく新しいやり方を見つけていく働き方を当時学んだのかもしれません。

 

祖父の介護をきっかけに業界へ

事務の仕事をしている時に祖父の介護が始まりました。
祖父の介護をするにあたり、より専門的な知識を身に着けるために専門学校へ入学しました。

学校卒業後に介護老人保健施設に就職しましたが、その後、祖父の状態が不安定になったのをきっかけに在宅サービスに興味を持ちはじめました。
そこから「ひまわり」を立ち上げ、利用者さんへの理想とする介護サービスを提供を開始しました。
今、現在では介護施設で働き始めたのが27歳のときだったので、介護業界には入って19年目になります。

 

ひまわりについて

ひまわりを作ったきっかけ

かつて福祉業界はサービス残業が当たり前で、評価によって賞与が支給されていない会社が多い印象でした。
ひまわりを作ったのは、頑張った人が頑張った分だけ評価され、給料をもらえるシステムを作りたかったからです。

自分が新卒で勤めた会社では、当たり前のように評価システムがあって、評価に基づいた賞与が支給されていました。
仕事効率を上げたことや、業務の改善などで評価されてきた自身の経験から、頑張った人が正当に評価されない当時の福祉業界は不公平だと感じていました。

現在のひまわりは評価体制を整い、業界内では平均以上の給料、賞与を出せるようになりました。
評価制度や本人のやりがいが元となり、スタッフのレベルアップしやすい環境が整っています。

 

会社を拡大、維持してこれた理由

ここまで会社を大きくしてこれた理由は数多くあります。
利用者さん、スタッフ、支えてくれる企業、近所のみなさん。

中でも、印象深いのが、会社経営をはじめた頃、ある方と出会って「企業は人なり」と教えてもらったのが大きかったです。
お金がなければ起業はできないけど、人もいなければ起業できない。
起業時に貯金していたわずかなお金と、一緒に働いてくれるスタッフ、仲間がいたから、今も続けられる会社を作ることができました。

また、起業する間際、父に「人生の選択で会社をとるか、自分をとるか」と言われましたが、そこで会社を選択しました。
会社をする以上は自分を優先して考えることはやめ、会社に全力投球すると決意しました。

 

経営者としての責任

今の自分にとって仕事で大切なのは責任を負うことです。
お客様に対しての責任、会社を継続していく責任、職員やその家族の生活をより良くしていく責任、さまざまな責任があることを意識しています。

振り返ってみると、守るものが自分ではなくて会社やスタッフだったからできたのだと思っています。
起業するとき自分の人生より会社を選択し、自分にとっては有限会社ひまわりが人生そのものなのかもしれないですね。

起業前にはいろいろな人に、「どうせやってもうまくいかない」と言われたこともありました。
実際にやってみるとやはり3年はしんどくて、最初からいたスタッフ5人分の生活を考えていましたが、自分の給料も取れないほどでした。
3年たったころからやっと余裕ができ始めました。周囲から反対されながらもスタッフのガンバリをしっかり評価できる会社を起業してよかったなって思っています。

 

ひまわりのこれから

ひまわりにはこれから更に地域で愛される会社になってほしいと思っています。
利用者様の期待、地域の期待、職員の期待に応え続けられる会社でありたい、そのために変化していきたいと考えています。

スタッフには変わることを否定的に考えるより、パソコンのように上書きしていきながら、利用者さんのご要望に順応していってもらいたいと思います。
働いてくれているスタッフにはいつも「一緒に仕事をしてくれてありがとう」と思っています。
みんな自分に自信をもって、自分が楽しいと思う人生を歩んでほしいです。

 

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